イベントバー「エデン」。あの「えらいてんちょう」さんが始めたお店、ということで、すっかり有名になった池袋本店ですが、先日行ってきたのでちょっとご紹介ますね。

まずね、入り口からめっちゃ怪しいから…笑

最寄りは有楽町線の要町駅。そこから徒歩10分くらいの閑静な住宅街の中に、突如として”理想郷”は現れます…

そもそも、なぜ俺はエデンに行ったのか?

イスラム法学者ハサン中田考氏がエデンに居るらしい、という噂をネット上で見かけたんですよね。

私自身中田氏と特別面識があるわけではなく、ジャーナリストの常岡浩介氏講演会参加時に一度見かけたくらい。

2012年6月、同志社大学と協力して常岡、中田考らはターリバーン公式代表らを京都に招聘。30年以上続くアフガニスタン内戦で初めて、カルザイ政権とターリバーンの双方の代表者が、一つのテーブルに就き、和平について協議を行った。これを受けて、翌7月、東京で開かれたアフガニスタン支援国会議で、米国のヒラリー・クリントン国務長官(当時)、パキスタンのカル外相、アフガニスタンのカルザイ大統領(当時)が共同声明を出し、三ヶ国が協力してターリバーンとの和平交渉を推進すると宣言した。

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%B8%E5%B2%A1%E6%B5%A9%E4%BB%8B

あくまで遠因としては「中田考に興味があったから」なのですが、直接的な理由としてはコミュニティスペースとして面白そうじゃね?っていう不純な動機。だって、イベントバーのイベントがこんな感じですよ…

4/3家庭環境複雑バー
4/4邪悪不動産屋バー【現職の不動産屋限定】
4/5出張メイドプログラミングバー
4/6昼リバ邸カオスカフェ夜リバ邸杉並バー
4/7昼牧師カフェ夜かねどー誕生日バー
4/8昼カラオケ喫茶ヤスオとryo夜創価学会を学ぶバー
4/9もてたいバー
4/10就活生が企業を逆面接するバー
4/11居酒屋ひきこもり

ヤバいでしょ?普通じゃないけど、悪い人こなさそうじゃん。悪い人来ないのすごい大事なんですよ。悪い人っていうのは、思っていることと表現していることに差がある人のことです。お金とか、暴力の香りがしちゃう人。

コミュニティって作り上げるのに時間がかかるのが普通だけど、それは裏表なしに話せるコミュニティになるまでに互いの信用を積み重ねないといけないから。初めから思想的なアジール(治外法権)であれば参加者が体裁整える必要なんてなくて一気に距離感縮められるのが大きい。

それに、えらいてんちょうさんの存在も行くことに決めた理由の一つ(会えなかったんだけど…また行こう!)です。エデンを経営されているのがえらいてんちょうさん。彼のブログ「えらいてんちょうの雑記」が面白くて、一度お目にかかりたいな〜って思っていました。

鉄板ネタはこれですよね。こんなに強い経営者がいるのか、こんな生き方もありなのか、と笑

店に入って早々、虫を喰う流れになりました。

店に入るとカウンター含め席はほぼ満席。カウンター席のグループが開けてくれたんでそこに入らせてもらいました。お客さんは10人くらいいたかな。20代〜40代くらい男女比8:2といったとこ。

ブログ記事のTOP画が入り口の写真なんですがどうみてもスナックなんですよ。内装はかろうじてバーっぽい。カウンターあるからね。でも出てきた料理がさ…

虫ですよ虫。バッタっぽいのとミルワーム。

いやこれはたまたまなんです。毎日ゲテモノが出される訳ではないし、食べ物がヤバくて有名なお店って訳ではないし。

この日のバーテンダーが誰かによって出てくる料理が変わるらしいんですね。私が参加した日は「リバ邸杉並バーの日」でした。リバ邸っつうシェアハウスの住人主催イベントバー。

家賃3万円代で住めちゃうらしいシェアハウスなんだって。コンセプトは「世の中の枠組みや空気に苦しくなった人たちが集まる場所(駆け込み寺、アジール)」なんだそう。普通に面白い。

で、そのリバ邸杉並の面白い住人の方々がバーテンダーをやってたんです、この日は。アジールであるエデンにアジールに住んでる住人がバーテンダーやってるんだから面白くないわけがない。リバ邸住人の得意料理がミルワームとコウロギなんて当たり前。アジールなんだから。

しかもミルワームが結構美味しい。さんしち(虫)🐝youtuber‏ さんの創作料理です。動画もアップされてるから見てみてね。

面白いのはバーテンだけじゃないよ、というか客が面白いんだよ。

これ、すごく大事なことだと思います。びっくりするくらいよく喋るお客さんがいて、エデンがどんなに面白いところなのか、聞かなくても全部教えてくれました。楽しそうに聞いてるとずーーーっと話してくれるんですよ。それだけじゃない。たまたまお客さんとして来ていたチンマガ子という謎の漫画家が自分の絵を売り込んでくるし、もはや「リバ邸」関係なくね?みたいな。アジールだよアジール!

これ、しごとバーの記事でも書いたけど、

面白いのは主催者、である必要はないんですよ。コミュニティーって主催者・中心人物が醸し出す空気感に近い人が集まりやすい。方向性や感性が同じでも、バックグラウンドが違う人を集めると面白いんですよ。集まった人同士、話ができる空間になるから主催者が居なくても場が成り立っちゃう。

feverというサービスを展開している今田孝哉さんがnoteに記事「コミュニティも中央集権型から分散型へ」をUPしていますが、コミュニティーのオーナーに価値が集まり、分配する【中央集権型】ではなく、メンバー全員が価値を提供する側、受け取る側のどちらにも周る【分散型】コミュニティーの創生が重要で、分散型のコミュニティの方が持続性やスケール性が飛躍的に向上する、と分析しています。

この流れって会社組織でも同じなんですよね、ピラミッド組織(一握りのTOPがやるべきことを決める組織)から自律組織(やるべきことは現場が決める組織)へシフトしています。主催者と参加者、という構図のコミュニティはそろそろ終焉を迎えるのかもしれません。

まとめ:エデンは分散型コミュニティーの典型だった

お客さんが、バーカウンターを越えて中に入れば、◯◯なバーとして成立してしまうエデン。しかもその敷居が本当に低い(というか、カッコつけて偉ぶってる奴はその敷居を跨げないような仕組みになっている)まさにメンバー全員が価値を受け取れる分散型コミュニティーの典型例です。そういえば、陽気なお客さんがこんなことを言ってました。「昨日飲んでた奴が今日はバーテンやっててさ、うちわで回してんだよ笑!」

あえて奇抜なネタをテーマとすることで客層も面白い人が集まる。面白い人が面白い人を面白がって、その中で経済が回る…おそらくですが、テナント料もかなり安いでしょうし、オーナーであるえらいてんちょうの取り分も、人気な割にかなり安く抑えられているのではないでしょうか。取り分どうこうよりも価値がぐるぐる回ることが大事。

コミュニティー形成が家庭に、職場に、仕事として必要だと考えている皆さんには、是非一度エデンを訪れてみることをオススメします。コミュニティのあるべき理想像の一つをここに見てしまいました…(笑)

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