ご無沙汰しています。タヌキです。
ぼちぼちですが、最低でも月一では更新しようと思っています。

さて、掲題の通りですが、近々、東京都多摩地区にある「国立市」(最寄り駅は谷保)に引っ越しました。引っ越す理由はまあ、諸々ありすぎて書ききれないのでここでは割愛します。

国立は僕が小学校時代6年間お世話になっていた街なので、それなりに思い入れがあります。引っ越すにあたって「国立 魅力」とか「国立 住みやすさ」でググって読んでは「そうそう、国立はいいよなぁ」「えっ、評判悪い?」なんて感情込めて読み進めるのですが、どれもこれもありきたりな結論で次第に飽きてきます。

だいたいの記事が「堤さんが作った、名門大学のある高級住宅地です」に集約されてて、そんなことは知ってるよ、って言いたくなるのは僕が小学生の時に見た国立を求めてるからでしょう。【名門大学】は【エロ本が落ちているジャングル】だったし、【高級住宅地】は【金柑をつまみ食いできる場所】でした。

地に足ついたものが読みたい。なんとなく引越し先である谷保をキーワードに絡めて、この時点で国立とは相対的に「魅力なんてあるはずもない」と諦観した上でのキーワード「谷保 魅力」で検索してみたら、まさかの「谷保観光案内」という記事が。。

「谷保観光案内」The Focal Distance

ちょっと引用。

谷保は一見、大変淋しい街である。谷保にある谷保(やぼ)天満宮は「野暮天」「野暮」の語源になったとも言われるくらいであり、それを地名の由来に持つ谷保が、国立のように洗練された街とは程遠い街であることは自明である。

しかし、谷保には国立のように「わかりやすい」ものではないが、大変奥深い魅力が存在する。いささか前置きが長くなったきらいがあるが、この文章は、ともすれば国立の陰に隠れがちな谷保の魅力をつまびらかにすることを目的としている。

内田樹を想起させる読みやすい文体。非常にウィットの効いた書きっぷりで絶対王者「国立」と比較対象にならないはずの「谷保」をあえて対比する形で魅力を浮き彫りにしていきます。面白いので是非読んでみてね。

閑話休題。というか何を書くか特に決めてなかったので、僕が思う国立(谷保を含む)の魅力について少し。

ずばり、「京都に似ている」気がします。

大学4年を京都で過ごし、東京に戻ってきて早5年。東京・神奈川の東部を中心に何箇所か住みましたが、どの街も何かが足りない、と思うようになりました。京都に住んで感じた魅力は以下の通り。

京都の魅力

寺と神社と大学がやたらとある

京都だから当たり前なんですが、これはすごい魅力ですよ。内田先生のブログ記事【「存在しないもの」との折り合いについて】に書いてあることでこれは僕も最近気づいたことなのですが、「『存在するもの』の領域をすこしずつ押し拡げ、『存在しないもの』を『存在するもの』に繰り込む」ことが街の機能として備わっている街なんて、正解を見渡しても早々ないわけです。街そのものが持つ受容力が半端ない。対自然だろうが、文化だろうが、学問だろうが、なんでも受け入れる準備が出来ている。京都人が排他的なんてとんでもない。それなら我が母校同志社も、京都には立地していなかったでしょう。

個店(喫茶店/カフェ)がめちゃくちゃ多い

カフェのような居場所が沢山ある。これはもちろんとても重要なことですが、それだけであれば東京都心部と変わらない。京都が加えてすごいのは、そこがコミュニティとしてしっかり機能しているということです。嘘だと思ったらカフェに行ってみたらいい。1人客ではなく会話している2人組の割合が都心と全然違います。ビジネスユースが少ないので話している人が目立っているのもあるでしょう。でも、それは裏返せば「ビジネス街ではなく居住地にカフェがある」ということ。自分の住む街の中に、少しお洒落して立ち寄る居場所がある。家と職場以外のサードプレイスって、たぶんこういう場所のことを言うんだと思います。誰かが見守ってくれている。居心地が良い。

ちなみに、京都駅周辺が京都の中でもトップクラスに居心地が悪いです。その場に佇むことを許さないような雰囲気を感じます。

自然と人工の境界線が曖昧

要は自然が多いということですが、あえて曖昧にしている感が否めない。金閣寺も銀閣寺も裏には山が控え、上賀茂/下鴨神社は鴨川と隣接、例を挙げればキリがないですが、いつの間にか「山」にいて、いつの間にか「寺」にいる。碁盤の目のようにあれだけ整備された街なのに、ところどころに迷う入り口がたくさんある。人間の感覚を解放するための重要なファクターになっていると思います。

国立って京都に似てない?

京都の魅力を3つ書き出してみましたが、国立ってやっぱり京都に似てません?

寺も神社も大学も京都ほどはもちろんありませんが(面積も狭いし)、それでも多いですよね。特に大学は隣接する市区町村を含めれば京都に勝るとも劣らない数になります。個店については国立はかなり多い方でしょう。「西陣織」のような武器に欠けるので産業としての個店は少ないでしょうが、それでも多い。自然については言わずもがな。一橋大学の放置された雑木林を含め、谷保矢川あたりの田んぼ、小川、そのまた向こうの多摩川まで自然は続きます。

ちょっと無理くりだったかな。でもなんかなぁ、似てるんですよ。

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