pomeraの果たす機能って【いつでもメモ】ではなく【いつでも執筆】だよなぁ、って思う今日この頃。ガジェット好きの方であれば一度は購入を考えたことがあるはず。

思い返せば私が中学生の頃(2005年前後)はSONYのCLIE(PDA端末)、高校ではシャープのW-ZERO3、大学でiPhoneデビューでしたが、どの端末も「メモ帳」という意味ではほとんど利用した記憶がありません。メモって何でとってたんだ…?っていうところから、ポメラの活用法を少し探ってみました。

ポメラの出番は、座って長文を書く時に限られる

「メモ帳」に何か書くとき、多くの人は忘却防止のためにメモをとるはずです。

ところがメモをとってもデータとして一度格納すると画面に何も表示されない電子メモの類は、忘れやすい人にとってはメモを思い出すトリガーが無いので「メモ帳」代わりとしては適さないはず。ポケットに入ったくしゃくしゃの紙「捨てよ」と思って取り出したらメモ紙だった、なんてふうにはいかないからです。

2008年に発売された初代Pomeraの頃は、PCの起動速度遅さ故の代替需要はあったでしょう。フリック入力も無く、多くの日本人にとってポチポチ押して入力するケータイはメモ取りとしてはいささか機能不足だったはず。ですが、当時であってもキーボードを備えた「ポメラ」は、メモよりも長文メインに用いられたに違いありません。ちょっとしたメモであれば手書きのほうが早いですから。

あなたがマイデスクに座っている時を想像してください。手近にあるガジェットで何を使ってメモをとります?

長文メモなら、pomeraに優位性がありそうですね。

次に、電車のつり革につかまって立っている時を想像してください。何を使ってメモをとります?

ポメラはもちろん、PCや手書きノートを使うのは難しいですよね。皆さんiPhoneやAndroidといったスマホを利用していると思います。

活用シーンで考えると、DM200やDM30といったポメラ勢のライバルは、MacBookやSurfaceといった軽量ノートPCになるのです。起動速度はポメラのほうが若干早いとはいえ、SSDを積んだノートパソコンもそこそこ起動は早いですし、入力心地で言えば、普段使い慣れてるPCのほうが打ちやすいと思う人も多いのではないでしょうか。変換性能はDM100→DM200で大幅にUPしましたが、それでもPCより優れている訳ではありません。

ポメラは単機能だからこそ、選ばれている?

ノートパソコンと比較してポメラが秀でいている点は、「出力に特化した単機能」しか持ち合わせていないことでしょう。

ここ数年流行っている「断捨離」「ミニマリスト」といった言葉は、物理的・情報的にもあまりに増えすぎたモノをそぎ落とすことの重要性を示していますが、現代の生活はどうしてもインプット量が増加しがちです。情報には満腹中枢はありませんので片っ端から脳には情報が入ってきますし、それを今度は不要と判断しばんばん捨てていく、これが僕ら情報社会を生きる人間にとって相当な疲労原因になっていると思います。情報の大量取得、破棄自体が生活を豊かにする訳ではありませんが、現代社会はそうせざるを得ない仕組みで溢れています。

入力=インプットの量と質は、出力=アウトプットの量と質に比例するわけではありません。入力量が増えれば、取捨選択をする脳の処理能力を圧迫しますし、入力する時間もかかります。

アウトプットの質を高める装置として、昔も今も、このポメラがあるのだと私は思います。アウトプットするために必要なことは、村上春樹がかつて小説を書き始めた時にそうしたように、少しだけ上質な紙と、少しだけ上質なペンにささやかな投資することです。打ちやすいキーボード、視認性に優れた画面、頭のよいIME、最低限の電子辞書機能、これだけあれば十分、ということなのかもしれません。

「話は分かった、みなまでいうな。俺はこう思うんだ…」

思考を取り戻すために、自分で語り始める。その道具としてポメラが選ばれてもいいのかもしれませんね。

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