何かを書きたい、という思いがあると同時に、特段書くことなんて何もない、なんて思いがまさることが多く、筆を執る(ワードプレスを開ける)ことはすくない。だから今こうして文字を打っているのはちょっとした奇跡かもしれない。

辰濃 和男さんの名著【文章の書き方】の続編、【文章のみがき方】を今、読み進めている。これは宣伝会議の無料講座に登壇していた家田 利一さんが【書き方】を勧めていたので、刊行順は逆だが【みがき方】から読んでみようと思ったのだ。【書き方】が面白いのなら、後で楽しみはとっておこうという算段、【みがき方】も存分に面白い。

その本の冒頭に書いてあるのが、<毎日書く>ことの大切さだ。1日書かないと1日分、1週間書かないと1週間分、書くちからが劣化していく。気張らずに毎日書こうぜ、って書いてあったのだ。僕はとても単純な人間なので、真に受けてとりあえず毎日書くことにした。何を書く?日記なら毎日書けるのではないか。

日記を書くなんて小学生以来だ。日記を書くのは難しい。細かい日々のあれこれを見つけないと書くことが次第に単調になっていくからだ。そうするとだんだん凝った表現を多用して内容の無いのをごまかそうとする。自分の悪い癖だ。毎日、その日にあったことを綴ろうと思うのなら、些細なことにも目を向けて意識する必要がある。

些細なことに目を向けることはどちらかというと苦手だ。終始、頭の中での考え事を優先させ、日常のいろんなことに気を配っていない時間帯が多い。それはそれでいいのかもしれないが、齢30にして、自分の人生の半分近くが過ぎたことに若干の焦燥感を覚えているのかもしれない。思考も大事だが思考しただけでは誰に気づかれるでもなく、なにかを生産するでもなくただ地球上の資源を消費し土に還るのを待つだけだ。

なにかを見つけ、それを記す。あるいは思考したことを、記す。そんな習慣を身に付けるため、TaskChute(タスクシュート)を始めることにした。本来は日々のタスクを管理するためのものだが、僕の使い方は違う。やったことを記載するだけだ。タスク管理は引き続きOmniFocus(オムニフォーカス)を使う。

ということで今日の日記を書こうと思う。

2019/11/23 の日記

久しぶりに目覚ましをかけずに寝たら、目を覚ますと手もとのデジタル時計は12時36分を示していた。4時に寝たから8時間半の十分な睡眠時間、変な夢を見た気がするが、言語化する前に記憶から失われた。砂浜に木枝で描いた絵のように、ものの2〜3分で跡形もなく。

起きてぼーっとしてたら1時間などあっという間に過ぎる。昼過ぎには宣伝会議のイベント「修了生セミナー 編集・ライター養成」講座を受けるべく表参道に移動。講座は夜スタートだったが夕方から知人と会う約束をしていたので早着、といっても18時前頃だ。奥多摩から表参道は遠い。

宣伝会議の講座は、冬から始まる本講座の宣伝を兼ねた無料講座だったが、これがとても面白い内容だった。講師は【フリーライターのよりどころ】を運営する宮嵜幸志‏さんと医療コラムニストのもろずみはるかさん。2人とも話し上手なのだろう、話の内容以前に掛け合いが面白く聞いてて飽きない。

とはいえ内容に何も触れないと話を聞いてなかったと思われそうなのでそれぞれの一番記憶に残った話を。宮嵜さんの<どんなライターが生き残るのか論>は予想外で面白かった。自分が時間にルーズな性格なのもあって<納期をしっかり守る奴>だと思っていたらそうではない。「納期が遅れるくらいは可愛い。編集者の意見を聞き入れてくれない、赤を入れられるのが嫌なひとはコミュニケーションがしづらい」そうな。大事なのは<人柄>だ。もろずみさんのレスポンスがまた面白く、「キャリアを重ねると編集者のほうが若手になることも多い。文章が上手いから生き残るのではなく、いつもにこにこしているひとが重宝される」と言っていた。素直でにこにこして、文章はそこそこ上手いひと。いやライターを名乗るからには文章の腕は磨いていきたい。

もろずみさんの話で面白かったのは、編集会議の講座をご自身が受講されていた時の話。17万円の高額費用を取り返すべく、「講師陣をタダでは帰さない」「受講生は片っ端から友達になった」その行動力。講義後は毎回飲みに行き、お礼状を書いて手紙に投函していたらしい。素敵すぎる。ということで、さっそくLAMMYの万年筆とブルーの顔料インクとミドリのレターセットを買ったよ密林で。真に受ける性格がここで活かされた。(買うだけなら誰でもできるが)

講義後の質問タイムで「編集者無しにオウンドメディアの記事を書いているがどうやって文章力を上げればいいか、そしてどうやってマネタイズ・継続していくべきか」と聞いてみた。質問自体が抽象的で一種の禅問答になってしまったが、宮嵜さんに<日本食べる通信>の存在を教えてもらえたことは大きな収穫だった。お金生み出す、これ大事。

さて、この無料講座についてきた知人は講座内容にいたく感銘を受けたらしく、本講座を受けることにしたらしい。僕も受けるので好都合。精進し食えるライターになるべく頑張ろう、そんな話をして解散した。

自宅にたどり着いたのは翌日午前1時半。今日の日記はここまで。

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